母となって23年
1998年10月28日
15時17分
「がぁ~がぁ~がぁ~」
こんな声に聞こえました
赤ちゃんって、
おぎゃ~って泣くんじゃないんだ(笑)
私は自分で陣痛が来なかったので前日から入院し、
陣痛促進剤を使って次の日の15時17分まで長かった~
赤ちゃんを取り上げてくださった婦長の第一声は
「おっもっ」
4260g 54㎝
それからその病院で3年記録を持っていたらしい(笑)
あれから23年が経ちました。
まだなのかもうなのか
私の新しい人生が始まった日
もう一人の私が始まった日
23年間、毎日彼の幸せを願っています。
やれることは何でもしてあげました。
時には甘やかしていると言われることもあったけど、
そんなことお構いなし
自分の時間は彼のためにあったなぁ
こういうと、家族の犠牲になったと捉える人もいるけど、
私はそうじゃないんだな
きっとそれをしたくて私は生まれてきたって思うくらい
彼のお母さんにならせてもらえたことを感謝しています
私はお母さんになりたかった
ちょっと異常かもね(笑)
うちの子は世間体にはとってもいい子と評価してもらえます。
こんなお母さんからよくこんないい子
生まれたねってよく言われる
本当にそう思います。
神様のご褒美だと思っています。
だけどね、
彼だって挫折を繰り返してきたんですよ。
彼の負けず嫌いは天下一品です
子どもの頃、
将棋をしていて負けそうになると将棋盤をひっくり返す
モノポリーで負けそうになるとひっくり返す
ボーリングで私に負けると涙して怒る
ゴルフをしてミスショットをするとクラブを投げる
・・・
でも、ある時わかったの。
彼は、対誰かではなく
いつも自分に怒っていたんだと
出来ない自分に怒っていたんだと。
今でもそのことは変わらない。
そんな息子を通して、
私はたくさんのことを学ばせてもらっています。
自分なんか大したことないと
何もしないで勝手に卑下し、自己肯定感を低くし、
ダメ人間と自分でレッテルを貼ってた。
世間体ばかりを気にして人からの評価や承認欲求が強く、
いつも目が外側にあった
私の負けず嫌いは外に対して
彼の負けず嫌いは内に対して
同じようで全く違う。
そんなことを息子を通して神様は
気づかせてくれたんだと思います
そんな息子が東京の大学に進学すると多くの人に、
「よく地元から出したね」って言われた
いやいや、彼の人生なんだから
彼のやりたいことを尊重してあげるでしょ
私の所有物じゃないんだから
私は彼に自分の人生を自分の力で選択する力を
付けてほしいとずっと思っています。
自分の道は自分で選んでほしい
考える力をつけてほしいと思ってきました。
彼は、毎回、世間的に苦労する方を選びます。
なんでだろうね
だから挫折も人一倍味わうんだけど、
ここまできたら苦労することに喜びを感じる
ヤバい奴なのかもしれない(笑)
そして、そんなヤバい奴の母でいられることに
喜びを感じている私もヤバい奴です(笑)
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